【BMWで4本出しマフラーな面々】

  1. 4本出しマフラー

さて今回は、BMWの4本出しマフラー車を勝手ウォッチングしていきます。

BMWで初めてマフラーが4本となったのは、

8シリーズだったようですが、この頃の4本はまだ一部モデルだけの特権という位置づけでしょうか。

その後、1998年に

Mクーペと

Mロードスターにも採用されます。他メーカーの4本出しと比べて左右の間隔が少し狭いのが特徴です。機敏な動きをイメージさせてくれる間隔と言えます。そしてこのモデル以降、続々と4本出しが導入されていきます。

まずは、初代の

X5です。このE53型V8エンジンのX5では純正で4本出しとなっていますが、

まだ左右の間隔が狭くありません。

しかし、全幅が201cmに拡大したE70の

X5Mになると

巨体なのに左右の間隔は狭めになります。マフラーの間隔が狭くなるだけで、キビキビ走る&曲がる&止まる印象をまといます。しかし巨体です。しかしのしかし、マフラーのおかげで555馬力に蹴飛ばされながら俊敏な印象です。この緊張関係がたまりません。

ちなみに、MではないE70で社外の4本出しと比較すると、

やはり受け取る印象が異なってきて興味深いです。左右の間隔が広がるとキビキビという印象はなくなり、長距離移動のグランドツーリングが似合いそうです。一気に500kmくらい軽くクルージングできそうです。

ちなみに間隔が狭めなのは全幅198cmの

X6Mでも同様なので、XシリーズのMはそういう位置づけなのかもしれません。

左右の間隔が狭めの4本出しマフラーとしては、あとは

M3があります。

M3は

本当に

ただひたすらに

この間隔ですが、

B3 Biturboのようにアルピナになると一般的な間隔になります。Mとアルピナは何かと対比されがちですが、マフラーを見てもその設計思想の違いが見て取れる気がします。

現行7シリーズの

12気筒モデルである760Liも

純正で4本出しとなっており、BMWでは唯一の四角い四本出しでもあります。

しかし、760LiのカウンターパートであるアルピナのB7 biturboだと

四角ではなくオーバルとなり、ここでもそれぞれ目指すところが違うのでしょうか。これらはフラッグシップモデルなので、どちらも堂々たる印象に違いはありません。

ちなみに、ハーマンチューンの

4本出しにも遭遇しましたが、こちらのベースとなるグレードがどれなのかはわかりませんでした。マフラーはアルピナより小ぶりで少しおとなしめの印象です。

アルピナの4本出しで最も古いのは、7シリーズ/8シリーズに対応する

B12ですが、4本ではない時代の7シリーズも4本にしているので、アルピナのほうが4本出しに一家言ありそうな気配です。

12気筒モデルの750iLで

4本も見かけたのですが、こちらはどうも純正ではないようです。しかし”V12″の文字と4本姿はよく似合っています。

そして5シリーズ。先代の

M5はV10エンジンの印象が強いので、4本マフラーと相まってヤンチャもヤンチャな印象でしたが、現行F10型の

M5になると

アルピナに近い立ち位置になります。もうマフラーだけを見ても私には両者の違いをひねり出せません。先入観の助けを借りてひねり出すなら、アルピナのほうが大人っぽい印象です。先入観そのものなので、マフラーは関係ありませんが。

そして、

こちらは社外の4本出しマフラーですが、こうして見るとBMWのいくつかのモデルは4本出し前提とまでは言わないものの、Mスポーツモデルを前提に設計されているんじゃないかと考えてしまいます。そう考えてしまうほど、よく似合っています。

最初にMスポーツで開発しておいて、そこから引き算でノーマルモデルを作ってプレスリリースをし、少し経ってから本来のMスポーツを発表する、てな具合です。これこそ先入観に他ならないですが。

そしてBMWジャパンは正式に導入していない

1Mクーペは一般的な広さのマフラー間隔です。ちょっと意外でした。M3とキャラクターがかぶらないようにしたのでしょうか。

最後にしますが、

Z4の4本出しマフラーです。明らかに何らかのコンプリートカーだと思わざるを得ない一台でした。で、調べてみるとトミーカイラがプロデュースするROWEN(狼炎)という代物でした。んー、バッチリです。

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