ロールス・ロイスの4本出しってそういえば見かけないなぁと思ったので、今回は頭を安めるようにロールス・ロイスをウォッチングします。
横浜美術館前で行われたコンクール・デレガンスに、ロールス・ロイスでは珍しくスポーティな
レイスが展示されていました。
BMW謹製のV型12気筒エンジンが624馬力を発揮する、まさしくロールス・ロイス史上屈指のクーペなのに、
二本出しマフラーでした。この時点でもう結論が出てしまっていますが、ロールス・ロイスのマフラーが四本になることはなさそうですし、そもそも、ロールス・ロイスのブランドイメージと四本出しのイメージは相容れません。
実際、上記とは別のレイスの運転席に座る機会がありましたが、
4本出しマフラーdeゴー!とは少し違う空間でした。
私はロールス・ロイス各モデルの内装をつぶさに見たことなどないですが、恐らく、ロールス・ロイスのメーターパネルに「タコメーター」を一つ放り込むだけで、その世界観は崩れてしまいます。
スピードメーターなんて要らないからタコメーターを!というF1の世界とは対極で、やはり4本の出る幕はないようです。
そういえば、
街中でも
ちょくちょくと
見かけることがある
ロールス・ロイスですが、
それらが
たとえ
ファミリーマートに駐車して身近さを覚えてしまいそうな車両であっても、ロールス・ロイスであることを保っています。
端から見ると怖い者なしのカスタマイズショップに思えるオフィスKのファントムも、
マフラーは二本のままでロールス・ロイスの世界を崩しません。
本来シルバーでカスタマイズされるべきクローム部分が
全てゴールドでキンキラキンになっていた冒険好きなファントムも、マフラーでは冒険をしていません。
高級車チューナーの雄である
マンソリーのドロップヘッドクーペも、
やはりマフラーでチャレンジはしていません。
とはいっても、ロールス・ロイスがSUVを出すかもしれないという話が駆け巡るほどロールス・ロイス自身がチャレンジをしている時代なので、この先どこかで四本出しの世界と重なり合う可能性も捨てきれません。
その時はどんな四本出しモデルが生まれ、どんなロールス・ロイスへと変貌を遂げているものか、想像しようにも想像しようがないので、楽しくなってしまいます。
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