前回の伊香保に続き、今回も自動車博物館ネタです。お台場のメガウェブ内にある
ヒストリーガレージへ行ってきました。しかも、伊香保に行った次の日に行きました。
なぜまた二日連続で行ったのかといいますと、
・伊香保の印象が強いうちにどこかと比較してみたかった
・近かった
の二点が理由です。思い立ったら即行動、すぐ行きました。
いわゆるメガウェブからは離れた場所に
このヒストリーガレージはトヨタが運営するメガウェブの一施設ですが、トヨタの現行車両が展示されてあるシティショウケースから離れた場所にあるため、
ヴィーナスフォートをくぐりぬけないと到達できません。といっても、歩く時間は二、三分ほどです。
入口の脇には
クラシックカーに乗って記念撮影しましょうという案内があり、おもてなしの空気が感じられます。
また、記念撮影車両となっているだけあって、伊香保では隅っこに追いやられて顔全体を拝むこともできなかったマツダのコスモスポーツが、
入口から見える位置でコンニチワしていたので、心の中で軽くガッツポーズしながら入りました。
無駄がなく整えられた展示
入ってすぐ、展示内容には無駄がなく、
きちんと整理されてある印象を受けました。
前日の伊香保は良い意味で雑然とした部分もある空間でしたが、このヒストリーガレージからは無駄が感じられません。老若男女を問わず万人に足を運んでもらえるような展示です。
手が届く距離で楽しめる
また、ヒストリーガレージの展示車両は基本的に
柵で囲われてなく、
展示車両との間を隔てるものがありません。
バック・トゥ・ザ・フューチャーでおなじみの
デロリアンDMC-12も
囲いなどなく、
触れない限りであれば
いくらでも近寄ることができますし、近寄れるがゆえに、
上から見下ろすアングルでの撮影もできます。
展示車両との間に何一つ隔てるものがないというのは心理的な距離感に影響を与えるでしょうから、「また行こうか」と考えたときの心理的な抵抗感にも影響を与えそうです。このメガウェブのような柵なし展示であれば、気軽に「また行こっか!」となりそうですね。
車両解説は中国語表記も
そして、各車両には日本語と英語だけでなく
中国語での説明も並記されていました。それを見た私の第一印象は、「自動車博物館ってここまで求められる時代なの?」です。もっとも、今考えると、お台場という観光的な土地柄も影響してこうなっているのでしょう。
謎あふれるコスモスポーツのホイール
入口から見えていたコスモスポーツは、
乗り込めるだけあって中も見放題でしたが、
それより気になったのが、
ホイールでした。より正確に言うなら、ホイールのセンターキャップです。
ホイールには”GOTTI J140“と印されており、これは調べてみるとゴッティ・ホイールという、少量生産を得意とするホイールメーカー製であることを意味しています。
しかし、そのセンターキャップには明らかにBMWアルピナを意識したと思われるロゴがあり、しかも、ALPINAによく似た”ALBINO“と称しています。少なくともネット上で調べてもわかりませんでした。謎です。自動車業界でのアルビノってなんでしょう。
思わずうなるミニカー販売
ヒストリーガレージ内にある一本の通路では
ミニカーが展示&販売されていましたが、その販売方法に感心してしまいました。My Carキャンペーンとして、自分が乗っている車と同じミニカーなら20%オフ、さらには車種は異なっていても同じメーカーのミニカーであれば10%オフとなっていたからです。
このような形で割引があれば手を出しやすくなりますし、何より、この販売方法には
・自分の車に愛着を持たせる
・自分の乗るメーカーに愛着を持たせる
・ミニカー文化を育てられる
の三拍子が揃っています。もちろん、結果として
・売上げ向上
という目的もあることでしょう。
愛車を証明するにはただ写真を見せていただければOKとのことだったので、車検証を見せるような厳密な手続きも必要なく、ハードルも高くありません。
女王陛下の
ベントレーも販売されていたので、女王陛下なら顔パスで行けるかな?なんて考えてしまいました。
整備の様子も丸見え
ヒストリーガレージ自体は二階にあるのですが、
階段を下りて一階にいくと、カフェやミニカーショップとともにレストアピットと呼ばれる修理工場があるのですが、その作業の様子すら
展示コンテンツとなっています。つくづくよく工夫された展示方法だと感じます。
さいごに
二日連続で足を運んだ自動車博物館ですが、このヒストリーガレージは伊香保とは大きく異なっていました。
もちろん、どっちが優れているとかどっちが良いということではなく、たとえばこのメガウェブがこの展示方法のままそっくり伊香保の地に移設されたら、きっと上手くいかないことでしょう。
車を見るのが目的でしたが、展示方法の違いも含め、考えるべきことが多く楽しい二日間でした。
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