久しぶりに、タクシーネタで!
メルセデス・ベンツのタクシーといえば、
見かけるのは個人タクシーがもっぱらで、都内の法人でベンツタクシーを導入しているのは
ふくねこタクシーくらいだろうと
漠然と認識していましたが、
MKタクシーもベンツを導入していたことを後に知りました。
この東京MKタクシーは独自の車両展開に積極的なようで、都内で
アルファードのタクシーを見かけるとほぼ東京MKですし、
BMWのアクティブハイブリッド7で黒塗りタクシーも、
東京MKタクシー以外では
見たことがありません。
初めてこのアクティブハイブリッド7のタクシーを見たとき、右ハンドルだったので驚きました。
BMWが展開するアクティブハイブリッドで、X6と7シリーズには左ハンドルしか設定がないと思っていたからです。7シリーズについては現行モデルから右ハンドルが導入されていました。
そんな最新モデルを導入した東京MKは、会社の規模もそれなりにある会社です。BMWタクシーといえば、
以前は
個人タクシーの
独壇場だったのですが、
事情が変わりつつあるようです。
そして、レクサスの
タクシーも
LSで
個人タクシーを
中心に
よく見かけるのですが、東京MKでもLSを導入しているようです。
レクサスは自社のブランドイメージを守るため、そして何より「オーナー様が不愉快になるから」という理由で、当初はタクシーやハイヤーとして登録することを厳に禁じていました。
そのため、ベストカーのThe目撃者コーナーでは「ええっ、タクシーにできたの!?」という驚きをもって、LSタクシー画像が掲載されたりもしました。そのタクシーは一般車の白ナンバーで購入後に個人タクシーで緑登録転用と推測されましたが、ともあれ、レクサスは緑ナンバー登録が厳禁なブランドでした。
しかし、LSはSクラスや7シリーズをターゲットにしただけあって、社用車利用もあてこんでいます。社用車がOKなのにお抱えハイヤー利用はNGとなると何だかおかしいという話でハイヤーもOK、なし崩し的にタクシー登録もOKとなって東京MKのように導入への道が開けました。
とはいうものの、どこかで一線を引いている印象をぬぐえません。たとえば、行灯(社名表示灯)のデザイン。
東京MKタクシーの
行灯は、他のタクシー会社の
行灯と違って目立ちません。車両がタクシーとして認識されにくいというのはタクシーとして致命的でもありますが、ブランドイメージを大切にするメーカー側からすると、そこが譲れない一線なのだろうかとも勝手に推測してしまいます。しかも、東京MKが採用するボディカラーは黒なので、フォーマルな印象も失っていません。
もし、東京MKが大きな行灯をつけ、しかもボディカラーは黒以外の色を提案していたなら、レクサスLSや7シリーズは導入できていなかったのかなとも思います。特に、レクサスからは難色を示されたのではないだろうかと。
そうこう考えていると、個人タクシーのほうがバラエティな色味で見ていて楽しいんだろうかと思いきや…、東京都の大手個人タクシー組合では、ボディカラーは白か黒しか許されていないことを今調べて知りました。そういえば、個人タクシーでヴィヴィッドなカラーは見かけませんし、
ダークアンバーメタリックという、BMWで言うところのスパークリングブロンズな色をしたインスパイアーの個人タクシーを見たときは、自然と新鮮な印象を抱いてしまったものです。
さはさりながら、車種の豊富さという楽しさで考えると、やはり個人タクシーです。
光岡自動車のタクシーを見かけるとつい気分が和んでしまいますし、
WALDフーガのブラックバイソンタクシーにいたっては、二度見三度見かつ凝視してしまいました。そもそもWALDのブラックバイソンシリーズは一般車両としても非常に珍しいのに、まさかのタクシー姿です。これはまさに個人ならではの一台で、このような車両を導入する法人は想像できません。
タクシーに限ったことではないですが、ソロバン計算から離れた香りがする車は、どうも楽しくてなりません。
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