【テスラと電気自動車の未来図】

  1. テスラモーターズ
電気自動車といえばテスラな時代

 前を行くこの車。

テスラモーターズのロードスター

 走ってる姿を見て「あ、ロータス」まではわかるのですが、じゃあ車種はとなると全くわからない、そんなロータス。

 せっかくなのでロータスについて一度ちゃんと調べてみようかとGoo-netで出品車を総当たりしてみたのですが、このテールランプをしたロータスがありませんでした。

 何かの記念モデルなのかなぁと思いつつドライブレコーダーの映像をよく見ていたら、”LOTUS“とばかり思い込んでいたアルファベットが”TESLA“であることに気づきました。

ロータスのエリーゼという車種をベースにしているようです

 ニュースでよくやってた電気自動車にしてスポーツカー、あのテスラモーターズのロードスターでした。

 窓を開けていたならエンジン音、排気音がしないのでその段階で電気自動車なのだとわかったかもしれませんが、窓を閉めていたので電気自動車だと気づきませんでした。

 街で見かけてロータスだと思い込んでいる車が実はテスラだと気づかずにいる人って私以外にもいそうですよね(いて欲しい)。

意外と歴史がある電気自動車

 車に関心を持って日が浅い私からすれば、電気自動車というのはつい最近始まったブーム。しかし、自動車の歴史を紐解くと、たとえばかのフェルディナンド・ポルシェ博士が1900年のパリ万国博覧会に電気自動車「ローナーポルシェ」を出展しているように、ガソリン自動車が産声を上げたばかりの頃には、ガソリン自動車よりも電気自動車のほうがシェアが高い時代もありました。

 時代は下って日本に目を向け、「日本のショーカー」というムックで歴代モーターショーの出展車両を見ているだけでも、日本でも断続的に開発されていたことがわかります。

 1968年にはダイハツが関西電力と共同開発したフェローバンの電気自動車が出展されています。

 翌1969年にも同じくダイハツがハイゼットをベースにした電気自動車を出展。そしてもう一台、大阪万博で使用予定の電動パビリオンカーもダイハツが出展。これもシャシーはハイゼットで。それ以降の年も色々なメーカーが工夫を凝らした電気自動車を出展しています。

 そして、カーグラフィック総索引を見ていると、1970年10月号のカーグラフィック誌に「電気自動車の開発は拙速に走るな」というコラムが掲載されています。興味があったので図書館で複写してきました。

カーグラフィック1970年10月号

 このコラムでは通産省が主導している電気自動車開発の五ヶ年計画に対して警鐘を鳴らしています。通産省の考えは「あまりにもバラ色の夢を描きすぎて」いると。

 当時の蓄電池にどんなに改良を加えても充電に七時間も八時間もかかるのがやっとで、1充電あたりの走行距離の目標がせいぜい100kmではとても普及が望めるほど実用的ではないとのこと。

 1970年に既に行政主導で電気自動車の開発が進められようとしていたことも驚きですが、当時の目標とされていたフル充電で100km走るというのが40年経った今の時代にも十分重くのし掛かりそうで何ともです。

 そしてコラムの結びとして、将来登場するであろう電気自動車に注文を付けています。

“電気自動車に注文をつけたいのは、
 現在のガソリン自動車をベースにして、
 それに電気モーターを載せるのではなく、
 電気自動車の機能・特質を充分に生かした
 独自のデザインによる”新しい自動車”として
 開発してもらいたいことである”

 これもまた今の時代にチクリと効きそうな言葉です。従来の内燃機関をモーターにコンバージョンするのではなく、電気自動車にしかできないデザインを見せてくれ、電気自動車にしかできないパッケージを示してくれ、そう注文を付けています、すでにして1970年に

 この言葉に正面から応えるような電気自動車って一体どんな姿をしているのでしょうか。その登場が楽しみでなりません。

レクサスも頭金ゼロで乗る時代。
もちろん新型アルファードだって頭金ゼロ。
あの人の車も、頭金ゼロかも【トヨタ公式】

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