カーグラフィック誌のバックナンバー記事検索
カーグラフィック誌の記事INDEXを入手しました。
これ、物凄く便利です。カーグラフィック誌の創刊号から1986年までの総索引、つまり目次が載っています。どの車種のどの記事がどの号の何ページにどれくらいの分量で掲載されてあるかが一目瞭然なので、眺めているだけでも楽しいです。
そして、ざざざーっと眺めていると、マツダのところにあったRX510という文字列が気になりました。
RX500については復刻が何とかかんとかと最近のニュースで見たので記憶にありましたが、RX510というのは知りませんでした。画像検索してみると面白いデザインをしています。俄然、気になります。
都立多摩図書館へ
ということで、都立図書館で直接記事を読んでみることに。古いカーグラフィック誌については中央図書館ではなく多摩図書館のほうにしかないので、多摩図書館へと馳せ参じます。いつものように機材持ち込み申請をして撮影しました。といっても、機材はドラレコ(TM700)です。
酷評につぐ酷評
RX510は、基本的にサバンナなデザインですね。
ただ、ヘッドライトもグリルもウィンカーのチカチカ点灯するところも、未来的な形状をしています。このまま特撮ドラマに登場してフロント部分から変身を始めそうでもあります。しかし、カーグラフィック誌に掲載されていたこの画像の横では、手厳しい論評が展開されていました。
>サバンナ(アメリカ南部の大草原)に
>生息しているかどうかは知らないが、
>トカゲのイメージを再現したと言われるフロントエンドは
>確かに個性的だがいささか醜悪である
実に厳しいコメントです。
次に、斜め後ろから。
この眺め、このラインが凄く好きなんですよね。
しかし真後ろから見ると…。
紙媒体を通して見る画像だと立体感を失ってしまうので、バックライトが突然安っぽく見えてきます。でもナンバーの下のところが面白い。マフラーなんでしょうか。
そして真っ正面からのショット!
この半開きリトラクタブルとでも言いましょうか、やや眠たげなライトが全開になっている姿を見てみたいですし、ウィンカー点灯時の姿も見てみたいです。
それにしても、肝心のカーグラフィック誌ではこのRX510はことごとく酷評されてました。
>フロントエンドにはオオトカゲ(ドラグネット)の
>イメージを盛り込んだといわれるが、
>これを受け入れるにはかなりの美的感覚を
>犠牲にしなければならない
美的感覚を犠牲とはこれまた酷い言われようです。というか「美的感覚を犠牲にしなければならない」という言い回しはどこか英語的ですね。トップギアでジェレミーがこういう言い回しを好んで使っている印象があります。
>kb>まぶたがつき、昼間はその奥からにらんでいるような
>ヘッドライトは確かにトカゲを思わせるが、
>本来抽象的なものである車のマスクを
>動物などに擬すのはいささかむりと言うものだろう
考えたこともなかったですが、車の顔ってのは本来は抽象的であるべきなんですかね。このRX510についてはトカゲだったから不評であって、これが悍馬や闘牛だったらまた評判も変わって来そうですが、さてどうなのでしょうか。この点はちょっと頭にひっかけて置きたいポイントです。
>テールエンドではマツダ・ロータリー車の特徴である
>二つの円形のテールランプ(もっとも最近
>カペラ・ロータリーのGは変わったが)を強調している
丸いテールランプってのはマツダ(東洋工業)のロータリーエンジン搭載車のアイデンティティだったようです。全然知りませんでした。これだけでも足を運んだ甲斐があります。
そして〆の一文は、
>そうでなくても醜悪な車が巷にはんらんしている今日である。
>この大トカゲには、そこいらをはいずり回って欲しくないものだ
ほぼコテンパンに全否定ということですが、ほんの少しだけチョコチョコっと修正すればかなりイケると思うんですが、どうでせうか。
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