【ルパン三世の愛車】

  1. アルファ・ロメオ

怪盗ルパンの孫でおなじみのルパン三世の愛車(過去所有を含む)は次の通りです。

【メルセデス・ベンツSSK】
ルパン三世がTVシリーズ当初に愛用していた一台です。ボディカラーはイエロー。オープニングでも登場していたのでご記憶にあるかと思います。このSSKは私が説明するのもおこがましいほどの名車ですが、1920年代という時代に市販車でありながら時速192kmと他社を寄せ付けない性能を誇っていました。ただ、ルパンはこのSSKのエンジンを換装し、フェラーリのV型12気筒エンジンを積んで500馬力に改造しています。このV12の出処は、TVシリーズ第一話「ルパンは燃えているか‥‥!?」で飛騨スピードウェイのレースに出場したフェラーリ312Bです。このフェラーリ312Bのエンジンは水平対向12気筒扱いだったりV12扱いだったりと、人によって表記が違うのでややこしいのですが、ルパンはV12と認識していたようです。それにしてもSSKは1928年に市販されていますので、まだアウトバーンはありません。192kmなんてどこでそのような速度を発揮していたのでしょうか。アウトバーンの最初の開通区間はフランクフルト=ダルムシュタット間で1935年の3月のことです。そこで調べてみると、アウトバーン以前にアーヴス(AVUS)という世界初の自動車専用道路が存在していることを知りました。ベルリン郊外のグリューネヴァルトにあるウィルヘルム二世の所有地に建設され、1921年にはドイツ車のみによるレースも開催されていました。といって、SSKがアーヴスを走ったかどうかまではわかりませんが。いろいろ調べていると、自動車発祥の地であるドイツの底深さを知れたのでそれでよしとします(読んでいる人すみません)。ちなみにルパンのSSKは当時は敵だった石川五ェ門に真っ二つにされました。映画「ルパンvs.複製人間」でもヘリコプターの爆破に巻き込まれて大破しました。でもいつのまにか元通りになっています。ケンシロウの服みたいなものですね!


【フィアット500F】
SSKの次の愛車です。『カリオストロの城』ではターボチャージャー全開で海沿いの岸壁を駆けのぼったクルマなのでこちらも有名だと思います。しかし、高級車も高級車のSSKから大衆車の代名詞でもあるフィアット500というのは、高低差がありすぎて耳キーンなりそうです(Copyright © フットボールアワー後藤)。そこで調べてみたところ、ルパン三世の演出を担当していた方が交代したのがこの愛車変更の大きな要因となっているようです。SSKの頃はおおすみ正秋さんという方が担当し、お金はあるけど義賊としての泥棒という設定だったようです。新しく担当になった大塚康生さんという方は、もう少しコミカルな色を押し出し、同時に大塚さん自身の愛車がフィアット500だったこともあり、ルパンもSSKからフィアット500へ乗り換えとなったようです。ちなみに画像は石川県小松市にある日本自動車博物館で撮影した一枚で、ちゃんと「ルパン三世が乗り廻した車」との説明書きもありました。


【アルファロメオ6C1750】
この一台は、CMに移るときに挿入されるワンシーンでご記憶の方もいるかと思います。ルパンが車に飛び乗るとハンドルとタイヤが外れてずっこけたりしたあの一コマです。TVセカンドシリーズでの愛車でした。


【ミニ・クーパー】
この一台はそもそもは峰不二子の愛車でしたが、折に触れルパンも愛用しています。TVファーストシリーズ最終回や、映画「ルパンvs.複製人間」などでもお馴染みのカーチェイスを繰り広げています。ちなみにファーストシリーズ最終回でミニが突っ込んだ家の住人は、今ではジブリでお馴染みの宮崎駿監督と言われています。また、同じくファーストシリーズ最終回で不二子が駆るミニを追い越してエンストしたウイリスジープに乗っているのは大塚康生さんと言われています。凝ってますね!


ルパンの愛車を振り返るだけで、この作品がこれほど長く広く愛されている理由がわかる気がします。車だけを見てもTV化当初からその設定が実に細かく具体的に定められていることを痛感します。そもそも第一話の「ルパンは燃えているか‥‥!?」ですでに不二子の裏切りがあります。レースの方でも実に設定が具体的で、銭形のとっつぁんの愛車はロータス72、ジョンサーティースはサーティースTS7、ジャッキースチュワートはフォード・タイレル、デニス・フルムはマクラーレン、ベルトワーズはマトラシムカに乗っているという設定です。私にはさっぱりわかりませんが、調べて見るとマニアックなまでに一般人置いてけぼりです。でも、作り手のこだわる意識が伝わってくるだけでも、他にない作品だと感じます。

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